埼玉県三芳町で住宅の設計をしています。スモールスペース1級建築士事務所・平間千恵子のblog


by small_space

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少しずつ日差しが強くなってきて、
晴れると障子に庭の樹の影がくっきりと映るようになってきました。
やはり柔らかく光を通す障子、いいなぁと思います。
障子に限らず紙のもの、壁紙や襖紙、一筆箋や懐紙や
特に和紙には自然に目がいってしまいます。
よい風合いの紙は空気を含みほわっとしていて、触って冷たいことってないですよね。
色鳥の子の見本をめくっていると藤色、薄花色、日和色・・・
日本独特の自然の色合い、名前も素適です。


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↑こちらは京からかみ、唐長さんのいろいろ。。
右下の写真は、解体される家の襖に張られてあった唐長のからかみ。
状態がよくきれいだったので何かに使えるかも、と思いきれいに剥がしてとっておきました。
文様譜で調べたら「朽木雲」という文様。襖に張られて10年以上、
剥がして更に8年くらい、トータル20年近くの時間が経っていますが
退色が殆どありません。一般的(?)な襖紙は濃い色・鮮やかな色のものは半年・1年で
かなり退色してしまうものが多いのですが、、、さすがです。
左は5~6年前に京都に行ったときに唐長さんのお店で買ったポストカード。
紙の質や色と、板木に塗る絵の具の色で、同じ文様でも全く違ったものになります。
こちらもずっと仕舞わずに飾っておいているのですが、色はそのときのまま。
とても艶やかできれい。。。
何面もある襖など張るのは難しいかも(予算的にも・・・)しれませんが、
小さな戸や少しの面積の壁などにからかみを張ってみるのも
素適だと思います。

唐長さんでは昔から受け継がれてきた板木(はんぎ)の文様を生かして
和紙の小物や照明器具、食器なども造られているようです。()
襖紙だけでなく、壁紙やその他いろいろオーダーすることもできます。
最初は美術品だったものが襖に張られるようになっていったように
その時代に合ったものに形を変えながら、文様や手しごとの技術が
生き生きとこれからも受継がれていくといいですね。





by small_space | 2014-03-16 19:06 | 住まいのいろいろ | Comments(0)

色を変えたら・・・

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私の住んでいる町には昔から工場がたくさんあります。
都内から比較的近くて、すぐそばに高速のインターもあり・・・ということで
流通センターや、お菓子やパンやいろいろな工場があるのです。。
食品を扱っている工場は直売所をもっていたりして町との関わりも持っています。
この写真「エーキドーパン」の工場もその一つ。多分私が子供の頃からこの場所に
あったと思うのですが、全く存在を意識していませんでした。
ですが数年前に(多分)建物の色を全体的に白っぽい色(これも多分)から、
白にピンクとオレンジ色・茶色を配した壁に模様替え。
とたんに目に入るようになりました。
どこか外国の建物のようでもあり、私はなんだか素適だと思っているのです。
(でもどうも古いということで素適扱いされていないように見えます。。)
何か変えてみようと思った工場側の人の気持ちもいいと思うし
この配色を提案した人も、既存のレンガや形を生かしつつ、うまいなぁと。
昔は色というのは小手先のこと、と思っていました。
やはり基本的なプロポーション、骨格が全てのように思っていたけど
色で救われるものもあるなぁと最近はよく思っています。


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by small_space | 2014-02-11 23:51 | 色・・colour | Comments(0)

対比

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私は本当は(?)色が大好きです。 
ペンキの色見本や、きれいなモザイクタイルや和紙の色見本など
無駄にたくさん持っています。
たくさんのきれいな色を見ていると幸せな気分になりますが、
この中から1色選ぶとなるとなかなか難しいですよね。
色っていくつかの組み合わせできれいに見えたり楽しくなったりするけど      
1色だけとなると。。。
特にこの色見本から外壁の色を選んで、という話になるととても難しい。
面積が大きくなってどうかというのもあるし、
一緒に並んでいる(微妙な違いの)他の色たちに惑わされてしまったりもします。
たとえば同じピンク(!)でも、鮮やかなピンクたちに囲まれている時は
「落ち着いた色のピンクだね」ということになるのですが、
もしもそれをそのまま外壁の色に選んでしまったら。。。
周りはベージュやグレイの外壁の家ばかりで、近所迷惑というくらいの派手な色だった、
ということになることもあります。

   
メキシコの建築家、バラガンのファンの方は多いと思いますが、
バラガンの建築で印象的なことの一つに色がありますよね。
あの鮮やかな色はメキシコの強い日差しや真っ青な空があるから
いいんだとよく言われます。本当にそう思います。私も大好きです。
ちょっとローカルな話になってしまいますが、以前近所(みずほ台駅近く)に
「ハティ」というインド料理やさんがありました。お近くの方はご存知かと思います。
このお店の外観がピンクでした。ピンクって本当に難しくてあまりいいピンク色の
建物に出会わないのですが、「ハティ」は違和感がなくてきれいでした。
周辺の環境とのバランスを考えて色を選ばれたのでしょうね。
   (こちらに写真がありました)
余談ですが、いつかこのピンクが色番号でいう何番なのかを見本を持って調べようと
思っていたこともあり、数日前に行ってみたら解体されていました。。。
閉店していたことは知っていましたがこの地域には珍しく素敵なお店だったので、
他の店舗が入るのだろうと・・・まさか壊されるなんてとても残念です。

        
色に限らずいろいろな場面で「物事、対比(とかバランス)だな~。」
と思うことがよくあります。
視覚的なこと、費用対効果や労力対効果みたいな話、人間関係も。。。
また書きたいと思います。
     






     

by small_space | 2012-07-05 22:21 | 色・・colour | Comments(2)