埼玉県三芳町で住宅の設計をしています。スモールスペース1級建築士事務所・平間千恵子のblog


by small_space

床下の環境

先日、自宅近くで解体工事をしている家がありました。
何日かかけて分別などしながら少しずつ壊していくのですが
床下が現れてくると、カビのにおいが辺りに漂いました。
築30年くらいのお家だと思うのですが、
当時は床下の防湿措置がされていなくて、床下換気口も少なく
湿度の高い空気がよどんでしまうので、押入が湿気る・壁にカビが生えるなど
床下からの湿気に悩まされることが多かったのではないでしょうか。
20年くらい前あたりが床下の造り方の変換期ではないかと
思うのですが、その頃から床下には防湿シート+コンクリート打ち、
換気の面でも基礎パッキング工法などが出始めたおかげで、
隅々の空気も動くようになり床下環境がとてもよくなったと思います。
(もっと昔は縁の下というものがあって床下は吹きさらしで換気は十分だったのですが、
コンクリートで基礎をつくるようになって床下が閉鎖的になったのに
換気や湿気対策がされていないという時期が少しあったということなのだと思います。)

私の自宅(両親の家)は築24年になるのですが、当時まだ一般的ではなかった
この工法で建てていただいていました。その時はなにもわからず偶然にですが。。
押入が湿気たこともありませんし床下収納庫の箱を上げると床下から風が吹いてくる
というくらい換気もよいようです。
同じくらいの年齢の家で、従前の工法で建てた家は明らかに劣化具合が違います。
リフォームか建て替えかで悩まれている方がいたり
床下の湿気対策でご相談いただいたりすることも多いです。(対策はあります)
見にいってみると壁がカビてしまったり床がフカフカして
なんとなく全体的に年取ってるな~と感じます。
ですが自宅の方はまだまだ建て替えなど考えられない若さを保っていて
この先の劣化曲線もすごくゆるそうに思えます。
(軸組などの構造には多少問題がありますが。。。)

今はソーラー床暖房システムや他の換気システムで積極的に床下の空気を回す
方法もよく取り入れますが、いずれにしても足元がいかに大事か。
床下の湿気というのはカビなどの問題だけでなくシロアリや木材の腐朽や
いろいろな負の要素を持ち込んできます。
二十数年を経て歴然とした差を感じ、改めて大事なことだと思いました。



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(城東テクノさんのHPから)











Commented by カレーパンマン at 2012-08-25 08:50 x
家が建ってしまった後からでも床下の通風を改善できる方法があるのでしょうかね?我が家の1階はなんとなく湿っぽいのでちょっと心配です。

Commented by small_space at 2012-08-25 19:05
カレーパンマンさん、こんにちは(笑)
本文中に(対策はあります)とサラっと書いてしまいましたが、その家の状況によって、とか費用対効果の問題でどの辺りで折り合いをつけるか、とかでなかなかこれがいいですよ!というのは難しいんです。。
できれば床下に防湿シートを敷き詰める+換気扇の設置が望ましいと私は思いますが、経験と知識が豊富なところで工事してもらわないと、効果が期待できないと思います。換気口のついている位置や数などに応じて効率よく空気を動かすとか、換気量が適量かとか・・・
ちなみに調湿材(炭など)の施工しやすい大きさの袋状のものを床下に置いていくという方法もありますが、飽和状態になればそれ以上の吸湿は難しいので、調湿材のみでは効果が期待できないと思います。
今回見た解体現場からも大量の炭袋が運び出されていました。

Commented by カレーパンマン at 2012-08-29 00:09 x
色々と教えていただきありがとうございます。
でもやっぱり、最初(建てる時)が大切って感じですね。^^;
Commented by small_space at 2012-08-29 10:25
個別にきちんと検討すれば対処はできると思います!
〇ャムおじさんにも相談してみましょう。メロンパンナより。。。
by small_space | 2012-08-19 13:42 | 住まいのいろいろ | Comments(4)