埼玉県三芳町で住宅の設計をしています。スモールスペース1級建築士事務所・平間千恵子のblog


by small_space

軒下で

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こちらも平林寺での一枚です。
仏殿の大きな茅葺き屋根の軒の下。とても安心感があります。
少々の雨でしたらこの中にいれば大丈夫ですし
壁や建具も濡れることはないでしょう。
日本の家は昔から深く軒が出ていましたね。
江戸時代の長屋なども、小さくても必ず軒が出ています。
障子紙の貼られた建具でいられたのもそのおかげですよね




軒というのは日本の気候にとても合っています。
冬は太陽が低い位置から差しこみますから少々軒が出ていても
陽は入ります。逆に夏は高いところから差し込む日差しを遮ってくれます。

でものびのびと軒を出す、ということも敷地の状況により
または斜線制限などによりなかなか難しいということもあるのですが
少しでもでていれば全くないものとは大きく違います。
雨の日に軒の出が全くない建物を見ると(ビルなどもそうですね)
雨がまともに外壁にあたり、壁面を伝って雨水が流れ落ちてきます。
この状態ですと雨の多い日本では外壁の痛みが早く進みますし、
窓まわりの防水性も100%完璧というわけではありませんから、
雨漏りのリスクも高くなります。
軒がでているというのは傘をさしてもらっているような状態だと思います。
雨傘にも日傘にもなってくれて家と人を守ってくれるのです。
少しの雨だったら窓を全開にしてボーっと濡れる樹々を眺めたり
できますし。。

実質的に守ってくれる安心感と風情。。。
やはり日本の家には軒はあってほしいと思います。







by small_space | 2013-04-03 14:31 | 住まいのいろいろ | Comments(0)